製品概要

FLG-HF G05 マットクリアーは、ポリカーボネート素材、処理PET、または印刷塗膜へ印刷するマット仕上がりの成形可能なクリアーインキです。印刷塗膜は非常に傷が付きにくく、インキ塗膜の保護として使用する事ができ、また、マット調の意匠性を付与できます。

用途

  • 自動車メーターに使用するノングレアのマットクリアー
  • ポリカーボネート素材や処理ポリエステルフィルムの表面の意匠印刷と保護
  • 自動車・バイク

  • 家電(IoT)

  • スマホ・タブレット・スマートウォッチ

  • センサー

  • ゲーム

  • その他

特長・機能

  • 真空成形時に表面状態が変化しにくい保護マットクリアーインキです。
  • 原材料にハロゲン(塩素Cl、臭素Br)化合物を意図的に使用しておりません。
  • 硬化後の塗膜は硬度と柔軟性のバランスにより、非常に傷付きにくい構造になっています。

基材

  • ポリカーボネート素材、処理PET

希釈

  • G-004溶剤(標準)
  • 希釈5%以内
  • ※通常希釈剤の添加は不要ですが、必要な場合はG-004溶剤を5%以内ご使用下さい。
  • ※ハロゲンの混入、硬化性、接着性、版上安定性、その他悪影響を及ぼす可能性があるので他の溶剤は使用しないで下さい。

硬化剤・補強剤混合

  • 200硬化剤 10%(標準) ポットライフ3時間
  • ※ポットライフを経過するとインキはゲル化します。 使用する分だけ、調合するようにして下さい。

推奨洗浄剤

  • スクリーン洗剤 L2

メッシュ

  • T-200メッシュ (T-200のとき、印刷面積は約25m2/kg)

乾燥

  • 80℃ 60分
  • ※十分な乾燥を行って下さい。

設定色

  • FLG-HF G05 マットクリアー

  • FLG-HF WR マットクリアー

カラーガイドのご紹介

  • FLG-HF G05 マットクリアー :グロス値0.5程度となる耐擦性マットクリアー
  • FLG-HF WR マットクリアー :G05の耐湿熱性、耐候性を向上した耐擦性マットクリアー

注意

  • ハロゲン化合物が混入する可能性がある為、指定溶剤、指定硬化剤以外は使用できません。
  • スキージゴム、乳剤、資機材、被印刷体などにハロゲン化合物が含まれる可能性があるので、確認の上ご使用下さい。
  • 製品化前の確認:原反・工程・印刷・乾燥条件の違いにより接着性、耐性が変化する事があります。量産印刷前には必ず接着性や耐性を確認して下さい。
  • 屋外曝露用途には適しておりません。
  • インキの品質安全期間:未開封で製造日より6か月

消防法

  • 危険物第四類第二石油類、危険等級Ⅲ級

安全な取り扱い

  • 皮膚や目を保護するために、安全手袋や保護眼鏡をご使用下さい。インキが皮膚に付着した場合は、石鹸などで十分に洗い流して下さい。また、目に入った場合は水(または微温水)で十分に洗眼した後、医師の診断を受けて下さい。
  • 使用後は、容器を完全に密閉し冷暗所に保管して下さい。
  • SDSを用意しております。本製品を取り扱う前にSDSをご請求頂き、ご理解の上使用者の責任においてお取り扱い下さい。

耐性

試験項目 試験条件 試験結果
接着性 JIS K 5600-5-6(クロスカット法)、1 mm幅で6×6、セロハンテープ剥離の有無 0(剥離無し)
引っ掻き硬度 JIS K 5600-5-4(鉛筆法)、荷重500gで塗膜が傷付かない硬度 4H
耐熱性 80℃ 24 時間、塗膜の外観変化と剥離の有無 異常無し
耐温水性 JIS K 5600-6-2、60℃温水 24 時間浸漬、塗膜の外観変化と剥離の有無 異常無し
耐湿性 JIS K 5600-7-2(連続結露法) 60℃-98% 24 時間、塗膜の外観変化と剥離の有無 異常無し
耐寒性 -40℃ 24 時間、塗膜の外観変化と剥離の有無 異常無し
耐水性 水道水 24時間浸漬、塗膜の外観変化と剥離の有無 異常無し
耐酸性 5%硫酸 7時間浸漬、塗膜の外観変化 異常無し
耐アルカリ性 5%水酸化ナトリウム 3時間浸漬、塗膜の外観変化 異常無し
耐アルコール性 学振型耐摩擦性試験カナキン3号綿布エチルアルコール含浸、荷重500 g 30回での剥離の有無 異常無し
耐油性 サラダ油 24時間浸漬、塗膜の外観変化 異常無し
耐洗剤性 10%中性洗剤 24時間浸漬、塗膜の外観変化 異常無し
耐人工汗液 人工汗液 24時間浸漬、塗膜の外観変化 異常無し
耐摩擦性 学振型耐摩擦性試験カナキン3号綿布、荷重500g 1000回での色落ちの有無 異常無し
耐摩耗性 JIS 5600-5-9(摩耗輪法)、1 kgの荷重、CS17摩耗輪 20回の素地の露出状態 異常無し
耐擦傷性 荷重300gで表面を引っ掻いた場合の傷の有無 異常無し
促進耐光性 フェードメーター 600時間暴露後の塗膜の外観変化 異常無し

試験条件

  • 試験条件 【FLG-HF G05 マットクリアー】 【200硬化剤 10%】 【80℃ 60分】【T-200】 【原反:ポリカーボネートシート(ISX-HF 979 墨を下地として印刷)】
  • 上記耐性試験結果は、弊社における測定結果であり保証値ではありません。
  • 本カタログに記載されている情報は、予告なく変更する場合が有ります。

よくある質問

FAQ

IPX-HF、INQ-HF、FMXなど、XやQ、-HFがつくインキとは何ですか?

X、Qが末尾に付くインキシリーズは、 イソホロンフリーのインキシリーズです。また、-HFはハロゲンフリーのインキとなります。

拡散性とはなんですか?

当社は、光の拡散(Haze:曇り)を指しています。 光を拡散させる事で、すりガラスの様な効果を得られます。

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