ことわざに見るいろいろな色 四字熟語に見るいろいろな色

青い色

  • 青い鳥
    メーテルリンク作の童話から。幸福は憧れるような遠い所にあるのではなく、気づかない身近な所にある。
  • 青は藍より出でて藍よりも青し
    青色の染料は藍という草の葉から取ったものであるが、もとの藍の葉よりも美しい色をしているという意から、教えを受けた弟子が先生よりも優れた人になるたとえ。
  • 青葉は目の薬
    読書や仕事などで目が疲れたときには、みずみずしい青葉を眺めると目の疲れが癒される。
  • 紺屋の白袴
    染物屋でありながら、自分は染めない袴をはいているという意から、他人のことばかりに忙しくしていて、自分のことをする暇がない。
  • 青雲の志
    青雲は高い空をいい、高い地位にたとえて、立身出世をして高い地位につこうとする心。
  • 青天の霹靂(へきれき)
    晴れた青空に急に起こった雷鳴の意から、突然に起こった大事件のたとえ。
  • 父の恩は山よりも高く母の恩は海よりも深し
    父母の恩はきわめて大きい。
  • 瑠璃(るり)も玻璃(はり)も照らせば光る
    物は違っても光を受ければともに美しく輝く。優れた者は優れた者の影響を受けて、それぞれその真価を発揮する。七宝の一つで「瑠璃」は紺色のもの、「玻璃」は水晶のこと。

赤い色

  • 朝に紅顔あって夕べに白骨となる
    朝元気で若々しい顔をしていた人が夕方には急死するというように、世の中は無情で、人の生死が予測できない。
  • 紅は園生に植えても隠れなし
    紅花は花がたくさん咲いている庭園に植えても一目を引くという意から、才能の優れた人はどこにいても自然と目立つ。
  • 紅一点
    多くの男性の中に、ただ1人女性がいること。
  • 朱に交われば赤くなる
    朱色のものに交われば、自分も同じ赤色になる。人はつきあう友によって善にも悪にも感化される。
  • 赤縄(せきじょう)を結ぶ
    夫婦の縁を結ぶこと。
  • 赤貧(せきひん)
    極端な貧乏。「赤」はまったくない意味。何一つ所有物がないほどの、ひどい貧乏。
  • 亭主の好きな赤烏帽子(あかえぼし)
    烏帽子は黒塗りが普通。亭主の好みであれば、人から笑われるようなことでも家族はこれに調子を合わせねばならない。絶大な権力を握っているものには我意を曲げても従う。
  • 隣の花は赤い
    他人の物はよく見えてうらやましく思う。

黒い色

  • 頭の黒い鼠
    家の中の物をかすめ取る者。人間の頭髪の色を鼠になぞらえて言った語。

桜の色

  • 明日ありと思う心の仇桜
    桜は明日も咲いているだろうと安心していると、夜中に強い風が吹いて散ってしまうかも しれないという意から、人生も明日はどうなるかわからない。
  • 桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿
    桜と梅の剪定法を教える語。桜は切ると腐りやすいので切ってはいけないが、梅は切らないと枝が伸びて翌年花が咲かなくなる。
  • 桃李(とうり)いわざれども下自ら蹊を成す
    桃や李(すもも)は花も実も美しいので、招かなくても自然に人は集まって来て、その下に小道(蹊)ができあがるという意から、立派な人格者の周囲には、招かなくてもたくさんの人が寄り集まってくる。
  • 三日見ぬ間の桜
    たった三日見ない間につぼみであった桜は満開になってしまい、満開の桜は散ってしまうという意から、物事の状態が僅かな間にどんどん変化する。

白い色

  • 色の白いのは七難隠す
    女性は色が白ければ、顔かたちが少々悪くてもその欠点をカバーして美しく見える。 堅白同異の弁。
  • 堅白同異の弁
    こじつけの論理。堅くて白い石は、目で見た時は色の白いのがわかるが堅いことはわからない。手で触れると堅いことはわかるが色はわからない。だから、堅いことと白いこととは同時には成立しないという。「白馬は馬にあらず」も類語。
  • 豆腐に鎹(かすがい)
    豆腐に釘を打ち込むの意から、どんなに意見をしても少しも効き目がない。
  • 白髪三千丈
    積もる憂いの形容。長年の憂いが積もって頭髪が白くなり、長く伸びたと感じる。
  • 白壁の微瑕
    ほとんど完全なものに、ごく僅かの欠点がある。
  • 白面の書生
    年が若くて経験に乏しい学者。
  • 白駒(はっく)の隙を過ぐるがごとし
    年月の経つのが非常に早いたとえ。人の一生は、白い馬が隙間をちらりと走り過ぎるのが見えるようなきわめて短いもの。

緑の色

  • 麻の中の蓬(よもぎ)
    麻はまっすぐ伸びるから曲がりやすい蓬もその中に生えれば、自然にまっすぐ伸びるようになるという意から、善良な友と交われば、その感化で自然に善人になる。
  • 門松は冥土の旅の一里塚
    正月を祝うめでたい門松だが、正月を迎えるごとに年を取って死に近づくともいえるので、門松は死への一里塚のようなものという意。
  • 笹の葉に鈴
    笹の葉に鈴をつけると、風に吹かれて絶えず鳴り続ける意から、よくおしゃべりする人のこと。
  • 雪中の松柏(しょうはく)
    常緑樹で、寒い雪の中でも葉の色を変えない木であることから、節操が極めて堅いこと。
  • 柳に雪折れなし
    雪が積もっても、他の木のように折れることはない。柔軟なものは剛直なものよりも、かえってよく事に耐えることができる。一見弱々しい人の方が、重い試練に耐え抜くことが多い。
  • 柳は緑花は紅
    春の景色の美しさを表した語。物にはそれぞれ、その物に相応しい特性がある。

紫の色

  • 秋茄子嫁に食わすな
    秋茄子はおいしいので、姑が嫁に食べさせたがらない。また、食べると体を冷やす、秋茄子は種が少ないので子どもができないという縁起をかついで、嫁に食べさせなかったともいう。
  • 親の意見と茄子の花は千に一つも無駄はない
    茄子にはむだ花がなく、花が咲くと必ず実がなるように、親が子にする意見には決して無駄がない。

*出典:「三省堂ことわざ便覧」より。詳細については参考書をご参照ください。