製品概要

EGRインキは、種々のポリエステルフィルムに良好な接着性を示します。遅乾性のインキで細かい印刷に適しております。特に、銘板としての後加工性に優れた印刷用インキです。

用途

  • 銘板・メンブレンスイッチ・PETステッカー
  • 自動車・バイク

  • 家電(IoT)

  • スマホ・タブレット・スマートウォッチ

  • センサー

  • ゲーム

  • その他

特長・機能

  • エンボス耐性・耐光性に優れたセミグロス仕上がりの塗膜となります。
  • 硬化剤を使用することで、塗膜耐性の向上が可能です。

基材

  • 各種PETフィルム、又は各種PETステッカー
  • PC

希釈

  • G-001溶剤(早口) G-002溶剤(標準) G-003溶剤(遅口) G-004溶剤(超遅口)
  • 希釈5~20%

硬化剤・補強剤混合

  • 不要
  • ※接着性を強化したい場合、硬化剤の併用も可能。
    96硬化剤 3~5%(耐性と接着優先) ポットライフ 4~5時間
    101硬化剤 7%(耐候性不要の場合)ポットライフ 2~3時間

補助剤

  • レベリング剤 0~2% (レベリング性の向上)
  • SM-40消泡剤 0~2% (透明性を必要とした消泡の場合)

推奨洗浄剤

  • スクリーン洗剤L2又は、G-002溶剤

メッシュ

  • T-200~270メッシュ (T-250のとき、印刷面積は35~50m2/kg)

乾燥

  • 60℃ 40分 もしくは80℃ 30分 ※十分な乾燥を行って下さい。
  • 重ね印刷 各層 60℃ 10分 (タックフリー) 最終層 60℃ 40分 もしくは80℃ 30分

設定色

  • 000メジウム

  • 001ビクトリア

  • 003金赤

  • 121紅

  • 161紅

  • 177赤

  • 182赤

  • 221黄

  • 231黄

  • 263赤黄

  • 271青黄

  • 277赤黄

  • 391藍

  • 525朱

  • 577朱

  • 581牡丹

  • 611白

  • 621白

  • 671白

  • 675白

  • 797草

  • 821紫

  • 911墨

  • 971墨

カラーガイドのご紹介

注意

  • 製品化前の確認:原反・工程・印刷・乾燥条件の違いにより接着性、耐性が変化する事があります。量産印刷前には必ず接着性や耐性を確認して下さい。
  • インキの品質安全期間:未開封で製造日より24か月

消防法

  • 危険物第四類第三石油類、危険等級Ⅲ級

安全な取り扱い

  • 皮膚や目を保護するために、安全手袋や保護眼鏡をご使用下さい。インキが皮膚に付着した場合は、石鹸などで十分に洗い流して下さい。また、目に入った場合は水(または微温水)で十分に洗眼した後、医師の診断を受けて下さい。
  • 使用後は、容器を完全に密閉し冷暗所に保管して下さい。
  • SDSを用意しております。本製品を取り扱う前にSDSをご請求頂き、ご理解の上使用者の責任においてお取り扱い下さい。

耐性

試験項目 試験条件 試験結果
接着性 JIS K 5600-5-6:ISO2409(クロスカット法)、 1mm幅で 6×6、セロハンテープ剥離 ,剥離の無い事 0(剥離無し)
鉛筆硬度 JIS K 5600-5-4:ISO 15184(鉛筆法 )、荷重 750gで塗膜に傷の付かない硬度 H
耐熱性 JIS K 5600-6-3:ISO 3248、150℃、100H、塗膜の外観変化、原反からの剥がれの有無 異常無し
耐温水性 JIS K 5600-6-2 ISO 2812-2、 60℃温水、48時間浸漬、塗膜の外観変化、原反からの剥が れの有無 異常無し
耐湿潤冷熱繰り返し性 IS K 5600-7-4 10サイクル , 50℃,95%RH(13H)~-20℃(3H)~-25℃(30H)~20℃(0.5H) 塗膜の外観変化、原反からの剥がれの有無 異常無し
耐酸性 5%硫酸 7時間浸漬 塗膜の外観変化、原反からの剥がれの有無 異常無し
耐アルカリ性 5%水酸化ナトリウム 、 7時間浸漬、塗膜の外観変化、原反からの剥がれの有無 異常無し
耐アルコール性 学振型摩擦性試験 カナキン 3号綿布 エチルアルコール含浸 ,荷重 200g 50回での剥離の有 無 異常無し
耐摩擦性 学振型摩擦試験機、カナキン 3号綿布、荷重 1000g 200回での色落ちの有無 異常無し
耐屈曲性 JIS K5600-5-1: ISO 1519: (円筒形 マンドレル法)2mmφでのヒビワレの 確認 異常無し
耐おもり落下 JIS K 5600-5-3 デュポン衝撃変形試験機にて 錘 1kgを高さ 50cmから落下 異常無し
耐エンボス性 JIS K 5400-8-2(エリクセン試験機使用)、塗膜にヒビワレの発生する押し込み距離 7mm
耐打抜性 プレス機による打ち抜き 異常無し
促進対候性(カーボンアーク) IS K5400 9.8.1 サンシャイン(カーボンアーク)ウエザーメータ:ブラックパネル温度 63+/-3℃:降雨 18分 /120分、変褪色、剥離の有無 異常無し

試験条件

  • 試験条件 【EGR-911墨】 【G-002溶剤 20%】 【80℃ 30分】【T-250】 【原反: 125μm PET】
  • 上記耐性試験結果は、弊社における測定結果であり保証値ではありません。
  • 本カタログに記載されている情報は、予告なく変更する場合が有ります。

よくある質問

FAQ

スクリーン印刷とは何ですか?

スクリーン印刷とは、孔版印刷の一種で、「パターン支持材として紗を用い、その上に作られた版画像を通してスクリーン印刷インキを被印刷体に転移させ画像複製を行う技術の総称」とされています。

被写体については、空気と水以外の物すべてに印刷が可能であるとされています。もちろん、平面だけでなく、曲面、特殊形状、成形品にも印刷が可能です。

墨インキを重ねた際にピンホール状に透けてしまいます。どうすれば良いでしょうか?

ピンホール状に透ける原因として
 ①一層目の膜厚が薄い。(5μ以下)
 ②インキの稀釈率が多い。(20%以上)
 ③スキージ圧が強い。
 ④下地がメジウムベースの薄い色である。
などの複合的要素が考えられます。チェックしてください。

乾燥はどれくらいすれば良いのでしょうか?

多色印刷の場合、一色毎の乾燥は各インキの一次乾燥条件で乾燥し、一液インキは最終色印刷後、二液インキはバインダー印刷後に、各インキの最終乾燥条件に従って加熱乾燥して下さい。

なぜ中間乾燥と最終乾燥があるのですか?

射出成形時に残留溶剤があると、密着不良やインキ流れを誘発します。その為、中間乾燥条件でスクリーン印刷終了後、最終の乾燥を必ず行って残留溶剤を飛ばす必要があります。

中間乾燥を長くしたら、ピンホールやクラックが発生しました。どうすれば良いのですか?

一液型の場合、中間乾燥が長いと下地インキに重ねインキの溶剤が急速に染み込み、ピンホールを発生させる可能性があります。

二液型の場合は、中間で加熱乾燥し過ぎると硬化反応が進み、重ねインキをスクリーン印刷した際に、塗膜が膨潤してしわが発生します。それがクラック状に見える場合があります。
対策として、中間乾燥時間を短くする事を行って下さい。

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