Vol.165

印刷品質の向上のために最適な硬化剤のご使用を

硬化剤一覧のご紹介

品質向上を望む開発・製造のご担当者の方にお知らせです!

印刷品質の向上のためには、使用インキ・印刷環境・期待する塗膜物性などに合わせて、最適な硬化剤を使用する必要があります。
そこで、今回は最適な硬化剤をご使用頂くための情報をご紹介致します。

1. インキ・特徴に合わせた硬化剤の選択

硬化剤の特徴と適応インキの一覧

当社は、各種インキに対して硬化速度と塗膜物性の需要に合わせ、下記の硬化剤を用意しております。

硬化剤 特徴 適応インキ 標準添加量
硬化速度 塗膜物性 色インキ メジウム
101硬化剤
速い
硬い
EG
7%
8%
WIS
10%
106硬化剤
MRX-HF
10%
11%
IPX-HF
14%
INQ-HF
4%
MIR-9100 ミラー
1%
MIR-51000 ミラー
1%
96硬化剤
EGR
3%
ERX
3%
210硬化剤
POS
6%
8%
MRX-HF
5%
6%
SP-2100AU クリアー
14%
SP-3100AU クリアー
13%
MIX-HF
3%
240硬化剤
IPX-HF
10%
INQ-HF
3%
220硬化剤
IPX-HF
15%
INQ-HF
5%
200硬化剤
遅い
柔軟
IPX-HF
16%
INQ-HF
6%
MIX-HF
9%
PS硬化剤
PSインキ専用
PS
20%
33%

注意:
上記を外れて硬化剤を添加した場合は、接着不良や塗膜物性・塗膜耐性の低下が生じる時がございます。
正確に計量して十分混合し、ご使用ください。

2. 成形インキと硬化剤の添加量

成形インキの種類による硬化剤の添加量の違い

当社の成形用二液型インキIPX-HFとINQ-HFは、以下の表の通り硬化剤の添加量に違いがございます。成形インキをご使用の際は、必ず添加量をご確認ください。

  106硬化剤 240硬化剤 220硬化剤 200硬化剤
IPX-HF
14%
10%
15%
16%
INQ-HF
4%
3%
5%
6%
特徴
接着性向上
IPX-HF標準
INQ-HF標準
柔軟

注意:
最終製品の使用目的に合わせて、必ずご試験の上、ご使用下さい。