Vol.177

100µmレベルの微細なデザインと美しいベタの両立

高品位・高精細スクリーンインキのご紹介

全く新しいデザインをお考えの自動車・家電・スマートフォンのデザイナー様へ

従来の印刷工法では不可能だった100µmレベルの微細なデザインと美しいベタの両立を可能にする高品位・高精細スクリーンインキをご紹介致します。
注)高品位・高精細スクリーンインキは、特許を取得済みです。

1. 100µmレベルの微細なデザインと濃厚で美しいベタの両立

1. 従来の印刷技術の常識を超える微細印刷性と美しいベタ印刷性の両立

高品位・高精細スクリーンインキは、従来の加飾用のポリエステル版を使い、今まで困難であったライン&スペース100µmの細線、ドット径100µmのグラデーション、濃厚で美しいベタを、一つの版で同時に印刷することを可能にしました。
この「100µmレベルの微細なデザインと濃厚で美しいベタの両立」は、他の印刷工法では容易に実現できない非常に難易度の高い技術となります。

 

2. 従来の加飾用スクリーンインキと高品位・高精細スクリーンインキの比較

(*) 以下は一般的なポリエステル版を使用した例です。より微細な印刷をご検討の際は一度ご相談ください。最適な印刷条件(SUS版の使用など)をご提案致します。

比較項目 従来インキ 高品位・高精細インキ
L/S(ライン&スペース) 安定印刷には数百µm必要 100µmの安定印刷(*)
片側ダレ幅 20µm以上 5~8µm以下(*)
抜き文字 (抜き細線) 安定印刷には数百µm必要 100µm(*)
ドット径 安定印刷には数百µm必要 100µm(*)

– L/S=100µmのライン印刷とドット径100µmの印刷比較
印刷条件:ポリエステル版(L355メッシュ 線径27µm)

従来インキ(IPX-HF 679白)

白いラインが太くダレている。

高品位・高精細インキ(XIP-HF 679白)

白いラインがダレずに細さを維持。

従来インキ(FMX-971墨)

ドットの変形・漏れが発生。

高品位・高精細インキ(XFM-971墨)

美しい真円のようなドットを再現。

– 線幅30µmの抜きラインによる格子印刷の比較
印刷条件:SUS版(HS-D650メッシュ 線径14µm)

従来インキ(ERX-971墨)

抜きラインが全てつぶれている。

高品位・高精細インキ(XER-971墨)

平均25µm幅で抜きラインを再現。

2. 微細なデザインと美しいベタの両立によるメリットのご紹介

1. 1つの版で細線・グラデーション・ベタを同時に印刷できるメリット

得られるメリット メリットの詳細
従来は不可能だった
美しいデザインの実現
100µmレベルの細線やグラデーションの微細印刷機能と濃厚で美しいベタの印刷機能により、従来の技術では不可能だった美しいデザインが可能となります。
微細なデザインとベタの印刷を低価格で実現 従来の加飾用スクリーン印刷では、細線用とベタ用で版を分けて印刷する必要がありコストアップとなっていました。
しかし、高品位・高精細スクリーンインキでは細線などの微細なデザインとベタを1つの版で印刷できるため、製版コスト・印刷工程の削減が可能となります。

 

2. 1つの版で細線・グラデーション・ベタを印刷した事例

(写真左から)ベタ · 超細線(30µm) · ベタ · 高精細グラデーションを印刷した事例です。
印刷条件:HS-DS650メッシュ 線形14µm

3. 細線だけの『高精細』ではなく、彩(いろどり)を表す『高精彩インキ』

1. 細線だけの『高精細』に美しい面印刷性を加えた『高精彩』という価値

この高品位・高精細スクリーンインキは細線の印刷だけでなく、面印刷・グラデーション印刷など様々なパターンを同時に且つ高精度に印刷できる、これまでに無いインキです。

よって、細い線という意味合いの『高精細』では無く、幅広い加飾印刷にご使用頂くために、彩(いろどり)という文字を使用して『高精彩インキ』と命名されております。

 

2. 高精彩インキ(正式名:高品位・高精細スクリーンインキ)の製品情報

高精彩インキの製品情報は以下の通りです。

品種 XERシリーズ XIP-HFシリーズ XGL-HFシリーズ XFMシリーズ
タイプ 1液硬化型 2液硬化型 2液硬化型 1液硬化型
対応原反 処理PET・PC 処理PET・PC ガラス PC
基本性能 各種銘鈑印刷に対応。グラフィック性の高い網点やベタ印刷にも幅広く対応。 FIM用インキ。フォーミング射出成形を行う各種銘鈑の網点やヘアラインなどの画像形成の安定性を向上。 スマートフォンなどのモバイル通信機器向け。綺麗な抜き文字や額縁の印刷に対応。 自動車銘鈑のフォーミング用途。銘鈑のデザイン性向上に対応。