製品概要

POSはウレタン系二液反応型スクリーンインキで、処理ポリエチレン、処理ポリプロピレン、金属塗装板、PC、PVC等幅広い材質に対し、密着性の良い塗膜が得られます。

用途

  • 銘板、金属銘板
  • 自動車・バイク

  • 家電(IoT)

  • スマホ・タブレット・スマートウォッチ

  • センサー

  • ゲーム

  • その他

特長・機能

  • 印刷適性に優れシャープな画線が得られます。
  • 幅広い材料に良好な密着性があります。
  • 耐候性、耐薬品性、耐溶剤性に優れます。

基材

  • 処理PP・PE、アルミニウム、ガラス、金属塗装板、PC、PET、ABS、紙

希釈

  • P-001溶剤(速乾) P-002溶剤(標準) P-003溶剤(遅口) P-004溶剤(超遅口)
  • 希釈15~25%
  • P-001溶剤はスプレー塗装等で速乾性を求められる場合に、P-002溶剤は裏打ち等のベタ印刷で乾燥を重視した場合、P-003溶剤はベタと画線が混在する場合に、P-004溶剤は細線等の印刷にご使用下さい。
  • ※硬化性、接着性、版上安定性、その他悪影響を及ぼす可能性があるので、他の溶剤は使用しないで下さい。

硬化剤・補強剤混合

  • POSメジウム :210 硬化剤 8% ポットライフ 8時間
  • POS色インキ(全色):210 硬化剤 6% ポットライフ 8時間
  • ※ポットライフを経過するとインキはゲル化します。 使用する分だけ、調合する様にして下さい。

補助剤

  • SM-40消泡剤 2% (消泡、レベリングの向上用)

推奨洗浄剤

  • スクリーン洗剤L2 又は、P-002溶剤

メッシュ

  • T-150~300メッシュ (T-250のとき、印刷面積は約20~25m2/kg)

乾燥

  • 重ね印刷 各層 60℃ 60分 最終層 60℃ 60分 もしくは80℃ 30分

設定色

  • 000メジウム

  • 121紅

  • 160紅

  • 177赤

  • 182赤

  • 221黄

  • 263赤黄

  • 271青黄

  • 277赤黄

  • 391藍

  • 525朱

  • 577朱

  • 581牡丹

  • 611白

  • 611コンク白

  • 797草

  • 821紫

  • 911墨

カラーガイドのご紹介

注意

  • プラスチックはメーカーやロットにより品質が異なる場合があります。印刷前に必ず接着テストをして下さい。又可塑剤、添加剤などの浮きによる接着不良、静電気による印刷ミスを防ぐため、印刷部の表面をアルコール等で拭く事をおすすめします。
  • 製品化前の確認:原反・工程・印刷・乾燥条件の違いにより接着性、耐性が変化する事があります。量産印刷前には必ず接着性や耐性を確認して下さい。
  • インキの品質安全期間:未開封で製造日より24か月

消防法

  • 危険物第四類第二石油類、危険等級Ⅲ級

安全な取り扱い

  • 皮膚や目を保護するために、安全手袋や保護眼鏡をご使用下さい。インキが皮膚に付着した場合は、石鹸などで十分に洗い流して下さい。また、目に入った場合は水(または微温水)で十分に洗眼した後、医師の診断を受けて下さい。
  • 使用後は、容器を完全に密閉し冷暗所に保管して下さい。
  • SDSを用意しております。本製品を取り扱う前にSDSをご請求頂き、ご理解の上使用者の責任においてお取り扱い下さい。

耐性

試験項目 試験条件 試験結果
接着性 JIS K 5600-5-6:ISO2409(クロスカット法)、 1mm幅で 6×6、セロハンテープ剥離 0(剥離無し)
鉛筆硬度 JIS K 5600-5-4:ISO 15184(鉛筆法)、荷重 750gで塗膜が傷の付かない硬度 HB
耐熱性 80℃ 24 時間 塗膜の外観変化と剥離の有無 異常無し
耐液体性試験 JIS K 5600-6-2 ISO 2812-2 水道水 240hr浸漬、 塗膜の外観変化と剥離の有無 異常無し
耐アルコール性 学振型摩擦試験機 、カナキン 3号綿布エチルアルコール浸漬 荷重 500g 100回での剥離の有無 やや白化
耐油性 エンジンオイル 24hr浸漬 塗膜の外観変化 異常無し
耐溶剤性 学振型摩擦試験機、カナキン 3号綿布キシロール含浸 、荷重 500g 30回での剥離の有無 やや白化
耐摩擦性 学振型摩擦試験機 カナキン 3号綿布、荷重 500g 500回での色落ちの有無 異常無し
促進耐候性 JIS K 5600-7-7 ISO 11341 放射エネルギー 60W/m2、BP 温度 63±3℃ 降雨 18 分/120 分、1000hr 変褪色の有無 異常無し

試験条件

  • 試験条件 【POS-911墨】 【P-002溶剤 20%】 【80℃ 15分】【T-250】 【原反:0.5mm ポリカーボネート】
  • 上記印刷物を室温放置168時間後、上記試験を行いました。
  • 促進耐候性;設定色により耐候性が変化します、各色の耐候性データー表を参照して下さい。
  • 上記耐性試験結果は、弊社における測定結果であり保証値ではありません。
  • 本カタログに記載されている情報は、予告なく変更する場合が有ります。

よくある質問

FAQ

スクリーン印刷とは何ですか?

スクリーン印刷とは、孔版印刷の一種で、「パターン支持材として紗を用い、その上に作られた版画像を通してスクリーン印刷インキを被印刷体に転移させ画像複製を行う技術の総称」とされています。

被写体については、空気と水以外の物すべてに印刷が可能であるとされています。もちろん、平面だけでなく、曲面、特殊形状、成形品にも印刷が可能です。

墨インキを重ねた際にピンホール状に透けてしまいます。どうすれば良いでしょうか?

ピンホール状に透ける原因として
 ①一層目の膜厚が薄い。(5μ以下)
 ②インキの稀釈率が多い。(20%以上)
 ③スキージ圧が強い。
 ④下地がメジウムベースの薄い色である。
などの複合的要素が考えられます。チェックしてください。

乾燥はどれくらいすれば良いのでしょうか?

多色印刷の場合、一色毎の乾燥は各インキの一次乾燥条件で乾燥し、一液インキは最終色印刷後、二液インキはバインダー印刷後に、各インキの最終乾燥条件に従って加熱乾燥して下さい。

なぜ中間乾燥と最終乾燥があるのですか?

射出成形時に残留溶剤があると、密着不良やインキ流れを誘発します。その為、中間乾燥条件でスクリーン印刷終了後、最終の乾燥を必ず行って残留溶剤を飛ばす必要があります。

中間乾燥を長くしたら、ピンホールやクラックが発生しました。どうすれば良いのですか?

一液型の場合、中間乾燥が長いと下地インキに重ねインキの溶剤が急速に染み込み、ピンホールを発生させる可能性があります。

二液型の場合は、中間で加熱乾燥し過ぎると硬化反応が進み、重ねインキをスクリーン印刷した際に、塗膜が膨潤してしわが発生します。それがクラック状に見える場合があります。
対策として、中間乾燥時間を短くする事を行って下さい。

非導電墨インキとは何ですか?

非導電(Non-Conductive)墨インキとは、塗膜の電気抵抗値が高く、電気を通しにくい機能と高隠蔽な黒色を両立するインキです。

電気抵抗が高い(電気を通しにくい)ことで、塗膜に電流が流れることで発生する電子部品等の誤動作や故障をふせぎます。

さらに、高い隠蔽性により遮光性を要求するフラットパネルやスマートフォンのディスプレイの印刷に適しています。

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