Vol.140

ハロゲンフリー環境対応インサート成形用インキ

IPX-HF

IPX-HFインキシリーズは、原材料にハロゲン(塩素Cl、臭素Br)化合物を意図的に使用せず、ベンゼン・トルエン・キシレン・イソホロン等の環境負荷物質を含まない、環境対応の二液反応型インサート成形用インキです。
フィルムインサート成形等の後加工時の耐熱性、成形樹脂との接着性に優れ、易接着処理PETフィルム、PC(ポリカ-ボネート)シートへ良好な接着性を示します。

用途

  • 易接着処理PETフィルム、PC(ポリカーボネート)シートへのフィルムインサート成形用意匠印刷物の作成が出来ます。
  • IMB-HF(009又は006)バインダーと組み合わせる事で、PMMA(アクリル)、AS、ABS、PC/ABS、PC(ポリカーボネート)樹脂等でのインサート成形が出来ます。

特徴

  • 原材料にハロゲン(塩素Cl、臭素Br)化合物を意図的に使用しておりません。
  • 二液反応型で耐熱性に優れた塗膜を形成します。

注意

  • ハロゲン化合物が混入する可能性がある為、指定溶剤、指定硬化剤以外は使用出来ません。
  • スキージゴム、乳剤、資機材、被印刷体などにハロゲン化合物が含まれる可能性がありますので、確認の上ご使用下さい。

稀釈/硬化剤混合/洗浄

  • ご使用前に缶の中のインキを十分攪拌してからご使用下さい。
  • 稀釈はF-003溶剤で10~15%が標準ですが、印刷条件により下記の溶剤も使用できます。
    F-002(速乾) F-003溶剤(標準) Z-705(遅口)。
  • 過剰な稀釈は印刷適性、接着性を低下させる原因となりますので避けて下さい。
  • 硬化剤添加量は表をご参照ください。
  106硬化剤 240硬化剤 220硬化剤 200硬化剤
  素材への接着向上 標準(IPX標準) 柔軟 超柔軟
IPX-HF 14% 10% 15% 16%
  • 硬化剤混合後の可使時間は、室温(25℃)で約4~5時間です。
  • 可使時間を過ぎたインキは、性能を低下させる原因となりますので使用しないで下さい。
  • 洗浄:印刷版の洗浄には、スクリーン洗剤(N)を使用して下さい。
  • 助剤SM-40消泡剤:消泡、レベリングの向上に1~3%まで使用出来ます。

印刷

  • T-200~270メッシュでの印刷に適しております。
  • T-250メッシュで、インキの使用量は、約35m2/kgです。

乾燥/硬化

  • 必ず加熱乾燥を行って下さい。ボックス乾燥炉で、設定用の目安として80℃10分でタックフリーになります。IMB-HFバインダー印刷後に、90℃で60分の最終乾燥が標準です。
  • 印刷面積、版メッシュ、印刷環境(温度・湿度など)、乾燥機の性能により乾燥性が変化いたしますので、必ず御試験・御確認の上ご使用下さい。

設定色

HF000メジウム HF179赤 HF279赤黄 HF589牡丹 HF979墨
HF001ビクトリア HF199赤 HF399藍 HF679白  
HF169紅 HF239青黄 HF529朱 HF829紫  

インサート成形時の注意

  • 成形樹脂との接着層として必ずバインダーを印刷してください。
    ⇒IMB-HF009バインダー:MIRインキ対応、PC樹脂、PMMA樹脂成形対応。
    ⇒IMB-HF006バインダー:ABS、PMMA、AS等の汎用樹脂成形対応。
  • 真空成形、圧空成形、金型成形などのフォーミング加工、および、印刷シートを金型内に挿入し射出成形樹脂と一体化させるインサート成形では、印刷素材と意匠印刷用インキ及び、バインダーの選定、印刷条件、印刷順、乾燥方式と条件、成形樹脂の選定、金型の設計(射出ゲートの種類と位置、ゲートの数)、射出成形時の条件設定など、複合的な要因が最終製品の性能に影響致します。
  • 試作での試験を十分に行い、夫々の条件を適切に設定してから、御使用下さい。

消防法表示

  • 危険物第四類第三石油類、危険等級Ⅲ級

安全な取り扱い

  • 皮膚や目を保護するために、安全手袋や保護眼鏡をご使用ください。もしも、インキが皮膚に付着した場合は、石鹸などで十分に洗い流してください。また、目に入った場合は水(または微温水)で十分に洗眼した後、医師の診断を受けてください。
  • 使用後は、容器を完全に密閉し冷暗所に保管してください。
  • SDSを用意しております。本製品を取り扱う前にSDSをご請求頂き、ご理解の上使用者の責任においてお取り扱いください。

耐性

試験項目 試験条件 試験結果
接着性 JIS K 5600-5-6:ISO2409(クロスカット法),1mm幅で、6×6セロハンテープ剥離 0(剥離なし)
引っ掻き硬度 JIS K 5600-5-4:ISO 15184(鉛筆法)、荷重750gで塗膜が傷の付かない硬度 F
耐熱性 ISO 3248: 90℃、400H、塗膜の外観変化、原反からの剥がれの有無 異常なし
耐温水性 JIS K 5600-6-2: ISO 2812-2, 50℃温水、48時間浸漬、塗膜の外観変化、原反からの剥がれの有無 異常なし
耐酸性 5%硫酸, 7時間 浸漬、塗膜の外観変化、原反からの剥がれの有無 異常なし
耐アルカリ性 5%水酸化ナトリウム, 7時間浸漬、塗膜の外観変化、剥がれの有無 異常なし
耐アルコール性 学振型摩擦試験機、カナキン3号綿布エチルアルコール含浸、荷重200g 50回での剥離の有無 異常なし
耐摩擦性 学振型摩擦試験機、カナキン3号綿布、荷重500g 500回での色落ちの有無 異常なし
耐錘落下性 JIS K5600-5-3 デュポン式衝撃変形試験機にて錘 500g を 50cm の高さから落下 異常なし
耐打抜性 プレス機による打ち抜き 異常なし

 

テスト印刷物
原反:ポリカーボネートシート(ポリカエースEC100C)
インキ:IPX-HF679白、F-003溶剤(10%稀釈)、240硬化剤(10%混合)
印刷:T-250メッシュ、90℃,60分 ボックス乾燥

*上記耐性試験結果は、弊社における測定結果であり保証値ではありません。

作成:2008.03.20SG